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状況 · 意思決定

赤字の事業を切るか、追加投資するか

赤字が続く事業を切るか追加投資するかは、これまでいくら投じたかではなく、あといくら必要か、赤字の原因を変えられるかで決まる。三つの結論、よくある間違い、確認する三点、三つの進め方。

まず結論

事業が赤字のとき、最初にやることは切るかどうかを決めることではなく、なぜ赤字なのかを突き止めることだ。まだ規模に達していないのか、価格とコストが間違っているのか、需要そのものが成り立たないのか。三つの原因には三つのまったく異なる動きが対応する。

判断の順序は、赤字の原因は変えられるか、変えるのにあといくらと何か月かかるか、その投資を主力事業に回したら何をもたらすか、である。すでに投じた金はこの問いに参加しない。

多くの場合、正しい動きは一刀両断でも追加投資の継続でもなく、期限と金額の上限と判定基準を持つ最後の一巡を与え、期限が来たら基準どおりに実行することだ。

こんな検索にも: 赤字事業 撤退 判断 · 不採算事業 続けるか やめるか · 事業 撤退 基準 · 複数事業 取捨選択

よくある間違い

  1. すでに投じた金のために投じ続ける

    もう二千万円投じた、切れば全部なくなる、だからあと五百万円投じる。投じた金は切っても切らなくても戻らない。次の金の決定に影響させてはならない。

  2. 赤字の原因を混ぜる

    規模未達、価格の誤り、需要の不在。三つの原因はどれも赤字に見える。前の二つは追加投資で逆転の可能性があり、三つ目は追加投資で赤字が増えるだけだ。原因を分けずに決めるのは、目を閉じて選ぶのと同じだ。

  3. 切るのが遅すぎる、あるいは切りすぎる

    切らずに引きずれば、赤字が主力事業の利益とチームの注意を食う。切ると決めたら一刀ですべて切り、積み上げた顧客、チャネル、能力まで捨てる。

  4. その事業の責任者に評価させる

    責任者はそれを弁護する。人格の問題ではなく、立場の問題だ。評価は事前に決めた基準で行い、責任者の自信では行わない。

動く前に確認する三つのこと

  1. 赤字の性質

    ユニットエコノミクスを見る。一件多くやると赤字が増えるか減るか。減るなら規模の問題、増えるなら価格かコストの問題、そもそも一件も取れないなら需要の問題だ。

  2. 逆転に必要な投資

    損益分岐まで持っていくのに、あといくら、何人、どれだけの期間が必要か。その数字を主力事業への同額投資と並べ、どちらの見返りが確実かを見る。

  3. 主力事業との絡み

    この事業が主力事業のどの人と注意を占有しているか、その顧客は主力事業の顧客と同じ層か。絡みが深ければ段階的に切り、浅ければ速く切れる。

孫子なら何を先に見るか

『孫子』作戦篇

兵は勝つことを貴び、久しきを貴ばず

孫子は、用兵は速やかに勝つことを貴び、長引かせることを最も忌むと言う。赤字の事業を決めずに引きずれば、毎月、主力事業の資源とチームの自信を消耗し、切り誤るより高くつく。期限を決め、期限が来たら事前に書いた基準で決める。それが久しきを貴ばずだ。

三つの局面、三つの進め方

  1. ユニットエコノミクスは成り立つが、まだ規模に達していない

    追加投資はできる。ただし形のある投資にする。損益分岐までに必要な投資の上限と期間を書き、分割して投じ、各回でユニットエコノミクスが想定どおり改善しているかを見る。改善が止まれば投資を止める。

  2. ユニットエコノミクスが成り立たず、一件多くやるほど赤字が増える

    まず拡大を止め、次に価格かコスト構造を変える。一四半期を自分に与え、変えた後のユニットエコノミクスが黒字に転じるかを検証する。転じなければ切り、転じたら規模を語る。

  3. 需要そのものが成り立たず、どうやっても顧客が金を払わない

    切る。ただし段階的に切る。まず新規投資を止め、次に価値のある顧客関係と能力を主力事業に取り込み、最後に残りを閉じる。チームと顧客に明確な日程を示し、だらだらと引きずらない。

アプリではこう進める

軍師はまず状況を聞き、判断と最初にやることを示す
軍師はまず状況を聞き、判断と最初にやることを示す
双方の条件を並べて推演し、結論が変わるかを見る
双方の条件を並べて推演し、結論が変わるかを見る
今日は一つだけ進める。観察する合図つき
今日は一つだけ進める。観察する合図つき
  1. この事業の状況を軍師に伝える。どれだけ続けたか、毎月いくらの赤字か、ユニットエコノミクスはどうか、主力事業との関係はどうか。

  2. 軍師はまず赤字が規模、価格、需要のどの問題かを判断し、次に最後の一巡の投資上限、期限、判定基準を明確に書き出す。

  3. 最後に一枚の行動カードを受け取る。今週確かめる一つの数字と、この結果が出たら切り、この結果が出たら追加するという判定条件だ。

このページは判断の順序だけを扱います。あなた自身の状況、相手、資源は、アプリで軍師と一緒に推演します。

アプリで自分の状況を推演する

よくある質問

  1. この事業は赤字だが、主力事業に顧客を送り込んでいる。それでも切るべきか?

    なら独立した事業ではなく、主力事業の顧客獲得コストとして計算する。もたらす顧客価値が赤字を上回るかを明確にする。上回るなら残すが、獲得コストの上限を設ける。下回るなら切り、浮いた金で別の獲得手段を買う。

  2. 事業を切ったら、そこにいた人はどうするか?

    まず主力事業に取り込めるかを見る。能力のある人は、事業を切るときに最も残すべき資産だ。どうしても配置できない場合は、現地の法律に従い、体面を保った形で対応し、事前に伝える。噂で知らせてはならない。

  3. 投資家はこの事業を評価して投資した。切ったらどう説明するか?

    数字で説明する。ユニットエコノミクス、逆転に必要な投資、主力事業との比較を投資家に見せる。投資家がより恐れるのは、あなたが面子のために金を燃やし続けることだ。明確な分析を持って話せば、多くの投資家は支持する。

  4. どんな場合に赤字事業へ追加投資すべきか?

    一つの場合だけだ。ユニットエコノミクスがすでに成り立ち、一件多くやるほど赤字が減り、損益分岐までに必要な投資と期間を明確に言える。三つの条件のうち一つでも欠ければ、追加投資は賭けだ。

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この記事の範囲

このページは判断の順序を扱うもので、財務・税務・法律の助言ではない。事業の閉鎖、従業員の処遇、契約の解除、資産の処分に関わる場合は、資格のある専門家に相談すること。